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マンション売却|構造の違いで資産価値が変わる

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マンション売却|構造の違いで資産価値が変わる

マンションを売却する際、「立地」や「築年数」はよく意識されますが、実はそれだけで価格が決まるわけではありません。
見た目では分かりにくい「建物の構造」や「仕様」も、資産価値に大きく影響しています。

例えば、同じような立地・広さのマンションであっても、構造の違いによって住み心地や使い勝手が変わり、それが結果として価格差につながることもあります。
特に、遮音性や耐震性、間取りの自由度といったポイントは、購入希望者が重視する要素のひとつです。

ただ、こうした構造の違いは専門的で分かりにくく、「なんとなく良さそう」で判断されてしまうことも少なくありません。
だからこそ、あらかじめ基本的なポイントを理解しておくことで、ご自身のマンションの強みや特徴を正しく把握することができます。

このページでは、マンションの主要構造から床や壁のつくりまで、資産価値に関わるポイントを分かりやすく整理しています。
売却前に知っておきたい「構造と価値の関係」を、一つずつ確認していきましょう。

マンション主要構造

マンションの構造を考えるうえで、まず押さえておきたいのが「RC造」と「SRC造」の違いです。
どちらもコンクリートを使った構造ですが、強度や特徴に違いがあります。

鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)
鉄骨鉄筋コンクリート造
(Steelframed Reinforced Concrete)
鉄骨造(Steel)
圧縮力に強いコンクリートを、引っ張り力に強い棒状の鋼材である鉄筋で補強して作る構造。多くのマンションで採用されており、耐久性や遮音性のバランスに優れているのが特徴です。
10階建て程度までの中低層で多く採用。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造の長所を併せ持った構造。鉄骨で柱や梁を組み、その周りに鉄筋を配してコンクリートを流し込む。RC造よりも強度が高く、高層マンション等で多く採用。 柱や梁を細くできるため、開放感のある設計が可能になる点も特徴です。
柱や梁など骨組みに鉄骨を使用した建物。6㎜以上を「重量鉄骨構造」といい、ビルや高層建築物など大規模な建物に採用されておりオフィスビルんどが主流。
長所
頑丈で揺れにくい
音や振動が伝わりにくい
耐火性に優れている。
長所
RC造より頑丈
耐震性・耐火性に優れる
長所
揺れに対して粘り強く耐震性が高い
工期を短縮できる
超高層に対応できる
短所
建物が重たい
工期が長い
短所
重量が一番重い
建築コストが高い
短所
音や振動が伝わりやすい
揺れやすい

では、資産価値の面ではどう違うのでしょうか。
一般的にSRC造は「高層・大規模・しっかりした建物」というイメージを持たれやすく、一定の評価につながることがあります。
ただし、現在はRC造でも十分な強度や性能を確保できるため、単純に構造だけで大きな価格差がつくケースは多くありません。

重要なのは、構造そのものよりも「どのような建物として設計されているか」です。
RC造でも管理状態や仕様が良ければ高く評価されますし、SRC造であっても条件次第で評価は変わります。

このように、RC造とSRC造にはそれぞれ特徴がありますが、構造の違いはあくまで一つの要素です。
他の条件とあわせて総合的に判断される点を押さえておきましょう。

マンション基本構造(ラーメン構造と壁式構造)

マンションのつくりには、大きく分けて「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があります。
どちらも建物を支える仕組みですが、構造の違いによって住み心地や間取りの自由度に差が出るのが特徴です。

ラーメン構造
壁式構造
スケルトンインフィル
(Skeleton Infill)
ドイツ語で「枠」という意味。柱と梁の接点を変形しにくい「剛」接合で構成し、建物を強い線で支える造り。室内に柱や梁が出やすい反面、壁で支えていないため間取りの自由度が高く、リフォームやリノベーションがしやすいというメリットがあります。 また、開口部を広く取りやすく、窓が大きい住戸が多いのも特徴です。マンションでは一般的。


壁面や床板などの平面的な構造材を組み合わせ、柱のない箱状の造り。柱や梁が室内に出にくいため、すっきりとした空間ができる。 さらに、壁でしっかり区切られている分、遮音性が高い傾向にあるのも大きなメリットです。 ただし、壁式構造は建物を支える壁を動かすことができないため、間取り変更の自由度は低くなります。 将来的にリフォームを考えている場合は、この点を理解しておくことが大切です。5階建て以下の低層マンションに多く見られる。

スケルトンとは「骨組」「骨格」という意味で、住宅においては柱や梁などの基本構造(構造躯体)を指し、インフィルとは、住まいの中にある内装や間仕切り、設備を指します。耐久性が高いスケルトンとライフスタイルの変化によって可変する必要性のあるインフィルを分離することで家族構成の変化やスタイルに合わせて長く生活できる住まいになる。基本仕様は、床や天井の裏側に配管を持っていくため、二重床・二重天井が基本条件にある。

資産価値の観点で見ると、どちらが優れているというよりも、「何を重視するか」で評価が分かれます。
開放感や将来の可変性を重視するならラーメン構造、静かさや整った室内空間を重視するなら壁式構造、といったイメージです。

このように、基本構造の違いは住み心地や使い勝手に直結し、購入検討者の好みにも影響します。
売却時には、それぞれの特徴を理解したうえでアピールすることが重要です。

マンション耐震構造

マンションのつくりには、大きく分けて「耐震構造」「制震構造」「免震構造」の3種類があります。
それぞれ地震に対する考え方や仕組みが違います。これらの違いは、「安全性」だけでなく、
「修繕コスト」や「資産価値」にも影響を与える重要なポイントです。

耐震構造
制震構造
免震構造
特徴:建物自体の強度で地震に耐える構造 ・柱や梁を強くして、倒壊しないようにする最も一般的な構造 。多くのマンションで採用されている。
メリット:建築コストが比較的低く、構造がシンプルでメンテナンス性が高い。物件数が多く選択肢が豊富。
デメリット:地震の揺れを直接受けるため、室内の揺れが大きい。家具の転倒や内装ダメージが発生しやすい

特徴:揺れを吸収する装置でダメージを軽減する。建物内部にダンパーなどを設置し、揺れのエネルギーを吸収。中高層マンションで採用が増えている
メリット:耐震構造より揺れを軽減できる。建物の損傷を抑えやすく、修繕コストの軽減につながる。繰り返しの地震にも比較的強い。
デメリット:耐震より建築コストが高い。ダンパーなどの点検・交換が必要になる場合がある。

特徴:地面の揺れを建物に伝えにくくする構造 (ゆっくりと長く揺れる特徴がある)。建物と地盤の間に免振装置を設置し、揺れそのものをカットする。タワーマンションや高価格帯物件で多く採用されている。
メリット:揺れが大幅に軽減され、室内の安全性が高い。家具の転倒や内装被害が少なく、居住時の安心感が高い
デメリット:建築コストが高く、販売価格や管理費に反映されやすい。装置の点検・維持管理が必要 。地盤条件によっては採用できない場合がある。

マンションの耐震構造には、「耐震」「制震」「免振」といった違いがあり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
どれが優れているという単純な話ではなく、価格帯や建物の規模、そして何を重視するかによって最適な選択は変わってきます。
例えば、コストや選択肢の多さを重視するなら耐震構造、バランスよく安心感を求めるなら制震構造、より高い安全性や快適性を求めるなら免振構造といったように、自分の優先順位を明確にすることが大切です。また、耐震構造の違いは「住み心地」だけでなく、「将来的な資産価値」にも影響します。
購入時だけでなく、売却時の評価にも関わるポイントであるため、しっかりと理解しておくことが重要です。

基礎工法・杭

マンションの安全性を支えているのが「基礎工法」です。
普段の生活では目にすることはありませんが、建物全体を支える非常に重要な部分であり、資産価値にも関わるポイントです。

特に都市部のマンションでは、「杭基礎(くいきそ)」が一般的に採用されています。
これは、建物の重さを地中深くの固い地盤まで伝えるために、コンクリートや鋼材の杭を打ち込む工法です。
地盤が弱いエリアでも安定した建物を支えることができるため、多くのマンションで用いられています。

一方で、地盤がしっかりしている場所では、杭を使わずに直接建物を支える「直接基礎(べた基礎)」が採用されることもあります。
ただし、都市部では地盤条件の関係から、杭基礎が主流となっています。

資産価値の観点では、「杭基礎だから良い・悪い」という単純な話ではありません。
重要なのは、地盤に適した工法が採用されているか、そして施工が適切に行われているかという点です。

また、過去には杭工事に関する問題がニュースで取り上げられたこともあり、購入検討者の中には基礎部分を気にする方も一定数います。
そのため、売却時には「どのような基礎工法か」「施工会社や管理体制はどうか」といった情報が、安心材料として評価されることもあります。

このように、基礎工法は普段意識されにくいものの、建物の信頼性を支える重要な要素です。
見えない部分だからこそ、正しく理解しておくことが安心感につながります。

マンション外壁

マンションの外観を決める外壁は、見た目だけでなく耐久性やメンテナンス費用、さらには将来の資産価値にも影響する重要な要素です。タイル貼りや吹付仕上げなど種類によって特徴が異なるため、その違いを理解しておくことが大切です。

45(よんご)二丁タイル
吹上仕上げ
ALCパネル
45二丁タイルとは、一般的な二丁掛けタイル(約45×95mm)を横に2枚並べたようなサイズ感(約45×195mm)の外壁タイル。
マンション外壁でも多く採用されている定番仕様です。細長い形状により横ラインが強調され、建物全体にシャープで落ち着いた印象を与えるのが特徴です。
コンクリート外壁の表面に塗料や樹脂をスプレー状に吹き付けて仕上げる工法で、マンションやビルでも広く採用されている外壁仕様の一つです。リシン吹付やスタッコ仕上げなど種類があり、凹凸のある質感や多彩なデザイン表現ができるのが特徴です。


ALCパネルとは、「軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight Concrete)」で作られた外壁材で、工場で成形されたパネルを現場で組み立てて使用するのが特徴です。内部に無数の気泡を含むことで軽量化されており、中高層マンションやビルなどで多く採用されています。

メリット
・意匠性が高い
・高級感があり、外観の印象が良くなるため資産価値の維持にもつながる
・耐久性・耐候性に優れる
・長期的に美観を保ちやすい
・汚れが付きにくく、メンテナンス頻度を抑えられる
メリット
・施工コストが低い。
・タイル貼りと比べ材料費・工事費ともに抑えられる
・分譲・賃貸問わず採用しやすい仕様
・色や仕上げの自由度が高く、デザインに柔軟に対応
・タイルのような剥離リスクがないため、落下事故の懸念が少ない

メリット
・軽量性が高く建物全体への負担を軽減でき、耐震性の向上に寄与
・断熱性・遮音性・耐火性に優れている
・特に耐火性能は非常に高く、安全性の観点でも安心できる外壁材


デメリット
・初期施工コストが比較的高い
・経年劣化によりタイルの浮きや剥離が発生する可能性がある。




デメリット
・経年劣化が比較的早い
・紫外線や雨風の影響を受けやすい
・色あせやチョーキング(粉化)、ひび割れが発生しやすい
・10〜15年程度を目安に再塗装が必要
・汚れが付着しやすく、美観が低下しやすい
・タイル外壁と比べると高級感に欠ける
デメリット
・ALCは水を吸収しやすく、防水性の低さが大きなポイント
・定期的な塗装やシーリングの打ち替えが不可欠
・メンテナンスを怠ると雨漏りや劣化の原因になる
・パネル同士の継ぎ目が多いため、その部分の劣化管理が重要になる

マンションの耐震構造には、「耐震」「制震」「免振」といった違いがあり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
どれが優れているという単純な話ではなく、価格帯や建物の規模、そして何を重視するかによって最適な選択は変わってきます。
例えば、コストや選択肢の多さを重視するなら耐震構造、バランスよく安心感を求めるなら制震構造、より高い安全性や快適性を求めるなら免振構造といったように、自分の優先順位を明確にすることが大切です。また、耐震構造の違いは「住み心地」だけでなく、「将来的な資産価値」にも影響します。
購入時だけでなく、売却時の評価にも関わるポイントであるため、しっかりと理解しておくことが重要です。

フレーム種類(梁の位置)

順梁フレーム

柱は住戸の四隅にあり柱が室内に出っ張っている構造

室内側に梁が出る構造。多くのマンションで採用されています。
ただし、天井に梁が見えることで、場所によっては圧迫感を感じやすいのが特徴です。

 

順梁アウトフレーム

柱を住戸外へ移動させる構造

柱や梁をバルコニー側など外に出す構造。
室内に凹凸が少なくなるため、空間がすっきりし、家具の配置もしやすくなります。
見た目の広さが出やすい点は、購入検討者からの評価にもつながりやすいポイントです。

 

逆梁アウトフレーム

梁上に床スラブを乗せた工法

バルコニー側に梁を設けることで、室内の天井をフラットにしやすい構造です。ハイサッシ(背の高い窓)を採用できるケースも多く、開放感のある明るい空間をつくりやすいのが特徴です。
比較的グレードの高いマンションで見られることが多い構造でもあります。

このように、フレームの違いは構造的な話に見えて、実際には「住み心地」や「見た目の印象」に直結します。
内見時の第一印象にも影響するため、売却時にはこうした特徴をしっかり伝えることが重要です。

床・壁・天井

遮音性の違いが出ます

マンションでの暮らしやすさを大きく左右するのが「遮音性」です。
上下階や隣戸からの生活音は、購入検討者が特に気にするポイントの一つであり、資産価値にも影響します。

直貼り工法
二重床工法
アンボンドスラブ工法
中空スラブ工法
コンクリートスラブに直接フローリングを貼る方法で、コストを抑えられる一方、足音などが伝わりやすい傾向があります。
比較的、重量音には強く、軽量音には弱い。
直貼り工法では、床下に空間がないため給排水・ガス・電気配線等の配管スペースを確保するため、段差が生じます







スラブと床材の間に空間を設ける構造で、音や振動が伝わりにくく、遮音性に優れているのが特徴。
比較的グレードの高いマンションで採用されることが多い。配管のメンテナンスやリフォームがしやすい一方、空洞部分が太鼓状になり、音が反響してしまうことがあり、重量音には弱く、軽量音には強い。








床スラブ内部にあらかじめ放射線状にPC鋼材を通し、引っ張る力を与え吊り橋のような持ち上げ力を生じさせて床スラブのたわみを防ぐ造り。小張の無いフラットな住空間を実現でき自由度も高くなる。ただし、床全体の振動や遮音性はやや落ちる。










コンクリート内部に空洞(ボイド)があるスラブを設けることで軽量化しつつ、スラブ厚を確保する工法で、遮音性と構造性能のバランスに優れています。ボイド材としては発砲スチロールの棒状・球状のものや金属製管を使用するなど様々。











壁については、コンクリート壁の厚さや構造によって遮音性が変わります。特に戸境壁(隣戸との境の壁)がしっかりしているマンションは、
生活音が伝わりにくく、安心感につながります。
また、天井も見逃せないポイントです。
「二重天井」の場合は、上階からの音を軽減しやすく、設備配管のメンテナンス性にも優れています。
このように、床・壁・天井のつくりは、日々の快適さに直結する要素です。
特に遮音性はトラブルの有無にも関わるため、購入検討者にとって重要な判断材料となります。
売却時には、こうした構造の特徴を理解し、適切に伝えることで、物件の魅力をより正確にアピールすることができます。

構造と資産価値の関係まとめ

ここまで見てきたように、マンションの資産価値は立地や築年数だけでなく、建物の構造や仕様によっても左右されます。

主要構造(RC・SRC)、基本構造(ラーメン・壁式)、梁の位置、基礎工法、そして床や壁のつくり——
これらは一見すると専門的な違いに見えますが、実際には「住み心地」や「使い勝手」に直結する重要な要素です。

そして、その住み心地の良し悪しが、購入検討者の評価や最終的な売却価格にも影響します。
つまり、「構造=住み心地=資産価値」と考えることができます。

もちろん、構造だけで価格が決まるわけではありませんが、ご自身のマンションが持つ特徴を正しく理解し、それを適切に伝えることが、納得のいく売却につながります。

まずは、ご自身のマンションがどのような構造なのかを把握し、その強みを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

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