【売却ガイド】マンション売却の期間は平均どれくらい?近畿レインズのデータで見る目安
2026/09/15
マンション売却の期間は平均どれくらい?近畿レインズのデータから見る売却期間の目安
マンションを売却しようと思ったとき、「実際に売れるまで、どのくらいかかるのだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
住み替えや引っ越しの予定がある場合は、売却期間が分からないと、その後のスケジュールも立てにくくなります。
「マンションなら3か月くらいで売れる」と聞くこともありますが、これはすべてのマンションに当てはまるのでしょうか。
結論からいうと、マンションの売却期間は「3か月前後」が一つの目安として考えられます。
ただし、これはすべてのマンションが3か月で売れるという意味ではありません。近畿レインズが過去に行った販売履歴の分析では、近畿圏の中古マンションについて、新規登録から成約までの平均日数が67.8日だった時期があります。
一方で、この67.8日は2020年10~12月期のデータです。現在の平均日数としてそのまま使うことはできません。
現在の近畿レインズの公開資料では、中古マンションの成約件数や価格、新規登録、在庫などは継続して公表されていますが、以前のような「新規登録から成約までの平均日数」は現在の月報・四半期レポートでは公表されていません。
そのため、マンション売却の期間を考えるときは、過去の平均日数をそのまま自分のマンションに当てはめるのではなく、現在の市場状況と、そのマンションの条件を合わせて考えることが大切です。
近畿レインズでは「売り出してから成約まで」をどう見ている?
近畿レインズでは、過去に「中古成約物件の販売履歴」という分析を公表しています。
この分析では、新規登録された物件と成約した物件を個別に結び付け、新規登録から成約までに何日かかったのかを調べています。
近畿レインズの過去の分析
2020年10~12月期
中古マンションの新規登録から成約までの平均日数:67.8日
※近畿レインズが公表した「中古成約物件の販売履歴」によるデータ。成約日数は、個々の物件の新規登録から成約に至る日数の平均値です。
67.8日を月にすると、約2.2か月です。
この数字だけを見ると、「マンションは2~3か月程度で売れる」と考えたくなります。
しかし、ここには大きな注意点があります。
67.8日は、2020年10~12月期の近畿圏中古マンションの平均です。
現在の城東区の中古マンションが67.8日で売れる、という意味ではありません。
また、「新規登録から成約まで」ですので、売却を考え始めてから査定を受けたり、販売準備をしたりする期間、さらに売買契約後の決済・引渡しまでの期間も含まれていません。
つまり、「売却を考えてから引渡しまで67.8日」という意味ではないことも覚えておきたいところです。
では、現在の近畿圏マンション市場はどうなっている?
売却期間を考えるなら、過去の成約日数だけでなく、現在の市場がどのような状態なのかも確認する必要があります。
近畿レインズの2026年1~3月期のデータでは、近畿圏の中古マンションは次のような状況でした。
| 項目 | 2026年1~3月期 |
|---|---|
| 成約件数 | 5,469件 |
| 平均成約価格 | 3,206万円 |
| 平均成約㎡単価 | 47.31万円/㎡ |
| 新規登録件数 | 18,110件 |
| 在庫件数 | 20,839件 |
成約件数は前年同期比で0.3%減とほぼ横ばいでしたが、成約価格は前年同期比1.8%上昇しています。また、成約㎡単価は前年同期比1.7%上昇し、24四半期連続で前年同期を上回っています。
つまり、現在の近畿圏中古マンション市場は、価格水準が上昇する一方で、取引件数はほぼ横ばいという状況です。
このような市場では、「平均何日で売れるか」という数字だけを見るよりも、自分のマンションが現在の購入検討者からどのように見られる価格なのかを考えることが重要になります。
売却期間は「価格」と「物件条件」で変わる
同じ城東区のマンションでも、売却期間が同じになるとは限りません。
例えば、次のような条件が違えば、購入検討者からの反応も変わります。
- 駅からの距離
- 専有面積
- 間取り
- 階数
- 方角・眺望
- 築年数
- 室内の状態
- 管理状態
- 売出価格
- 同じマンションや周辺の競合物件
特に重要なのが、「価格と物件条件のバランス」です。
例えば、人気のあるマンションでも、現在売り出されている類似物件と比べて価格が大きく上回っていれば、購入検討者から比較される可能性があります。
反対に、築年数が古いマンションでも、価格と広さ、立地などのバランスが購入者の希望に合えば、早い段階で購入申込みにつながることがあります。
そのため、「築年数が古いから時間がかかる」「人気マンションだからすぐ売れる」と単純には判断できません。
実は「3か月」は期限ではありません
マンション売却でよくある誤解が、「3か月以内に売れなければいけない」という考え方です。
3か月は、売却の「期限」ではなく、販売状況を確認する一つの区切りとして考えると分かりやすいでしょう。
例えば、販売開始から1か月経過した時点で、問い合わせや内覧が順調に入っているのであれば、そのまま市場の反応を見ていくという判断も考えられます。
一方で、問い合わせ自体がほとんどない場合は、
- 価格設定
- 広告の見せ方
- 物件写真
- 販売対象となる購入者層
- 競合物件との比較
などを一度確認してみる必要があります。
「売れないからすぐ値下げ」という一つの判断だけではなく、なぜ購入検討者から反応がないのかを考えることが大切です。
売却期間を考えるときに知っておきたい5つのこと
1.平均日数は「自分の物件の日数」ではない
近畿レインズの67.8日も、近畿圏全体の過去の平均値です。城東区の特定マンションにそのまま当てはめることはできません。
2.現在の市場と過去の平均は分けて考える
現在の近畿レインズでは市場の件数や価格などが公表されています。過去の成約日数だけで現在の売却期間を判断しないことが大切です。
3.売出価格と成約価格は同じとは限らない
売り出した価格で必ず成約するわけではありません。実際の成約事例と現在の競合物件を比較して価格を考える必要があります。
4.早く売ることだけを目標にしない
売却価格と売却期間には関係がありますが、「安くすれば必ず早く売れる」という単純なものでもありません。
5.希望する引渡し時期から逆算する
「いつ売れるか」だけでなく、「いつ頃までに引渡したいのか」を先に整理すると、売却活動の計画を立てやすくなります。
よくある誤解
| よくある考え方 | 実際には |
|---|---|
| 「3か月で売れなければ失敗」 | 平均値はあくまで目安であり、物件によって売却期間は変わります。 |
| 「67.8日で売れる」 | 67.8日は近畿レインズが分析した2020年10~12月期の過去データで、現在の平均値ではありません。 |
| 「高い査定価格なら早く売れる」 | 査定価格は成約価格を保証するものではありません。市場での反応を見る必要があります。 |
| 「人気マンションならすぐ売れる」 | 人気のあるマンションでも、価格や競合物件との関係によって売却期間は変わります。 |
| 「売れないならすぐ値下げ」 | 問い合わせ数や内覧数、競合物件などを確認したうえで、原因を考えることが大切です。 |
ホームネクサスからのアドバイス
マンション売却の期間を知りたいときは、「平均何日ですか?」と聞くだけではなく、次の3つを確認してみてください。
売却前に確認しておきたい3つ
① 同じマンションの最近の成約事例
実際にどのくらいの価格で取引されているのかを確認します。
② 現在売り出されている競合物件
同じマンションや周辺マンションに、どのような物件がいくらで売り出されているのかを確認します。
③ 自分が希望する売却時期
「できるだけ早く」ではなく、「○月頃までに引渡したい」という具体的な予定があるかを整理します。
この3つを確認すると、「平均何日」という数字よりも、自分のマンションについて具体的に考えやすくなります。
特に査定を受ける際には、査定価格だけではなく、「その価格で売り出した場合、現在の市場ではどのような購入者が想定されるのか」まで説明してもらうと、売却期間についても考えやすくなります。
大阪市城東区でも、同じマンションだからといってすべての住戸が同じ条件ではありません。
階数、向き、専有面積、間取り、室内状態、築年数、現在の競合物件などによって、購入検討者からの見え方は変わります。
だからこそ、マンション査定では「いくら」という金額だけではなく、なぜその価格になるのかを確認しておくことが大切です。
まとめ|マンション売却は「平均何日」だけで考えない
マンション売却の期間について、今回のポイントを整理します。
- 近畿レインズの過去の分析では、中古マンションの新規登録から成約までの平均日数は67.8日だった
- ただし、この67.8日は2020年10~12月期のデータであり、現在の平均値ではない
- 現在の近畿レインズの公開資料では、成約件数や価格、新規登録、在庫などが公表されている
- 2026年1~3月期の近畿圏中古マンション成約価格は3,206万円、成約㎡単価は47.31万円/㎡
- 売却期間は価格だけでなく、立地・築年数・面積・間取り・階数・室内状態・競合物件などによって変わる
- 「3か月」は期限ではなく、販売状況を確認する一つの区切りとして考えると分かりやすい
- 売却を考えるときは「いつ売れるか」だけでなく「いつまでに引渡したいか」から逆算する
マンション売却では、「平均○日」という数字だけで、自分のマンションの売却期間を決めることはできません。
大切なのは、現在の相場、実際の成約事例、現在売り出されている競合物件、そして自分が希望する売却時期を合わせて考えることです。
売却をまだ決めていなくても、「自分のマンションならどのくらいの価格になりそうか」「今の市場ならどのくらいの期間を想定すればよいのか」を知っておくことは、住み替えや資金計画を考えるうえでも役立ちます。
知らないまま進めるより、知ってから判断する。
マンション売却では、そのために相場や成約事例を確認しておくことが大切です。
この記事の監修者
株式会社ホームネクサス 代表取締役 中野 恒
住友不動産販売で20年間勤務。城東区・鶴見区を中心に13年以上、不動産売買の営業を担当してきました。現在は大阪市城東区に特化した不動産会社として、マンション売却をはじめとする不動産売買仲介に携わっています。
これまでの営業経験と地域の成約事例、市場動向などをもとに、売主様が不動産会社の説明や査定価格だけに頼るのではなく、ご自身で納得して売却判断ができるよう、分かりやすい情報提供を心がけています。
売却期間を考えるなら、まず現在の相場を確認してみませんか?
「自分のマンションなら、どのくらいの価格で、どのくらいの期間を想定すればよいのか」。
同じマンションや周辺の成約事例と比較しながら、現在の相場を知っておくと、売却するかどうかを考えるときにも役立ちます。
無料査定はこちらまだ売却を決めていない段階でのご相談もお気軽にどうぞ。
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