【来月の不動産動向】9月の秋のシーズンは不動産が動く時期?
2026/08/28
【来月の不動産動向】9月の秋のシーズンは不動産が動く時期?城東区のマンション売却はいつ始めるべき?
「9月は不動産が動く時期と聞くけれど、本当に今から売却を始めた方がいいの?」
30秒で分かる結論
- ✔ 9月は、夏休み明けで住宅購入を再開する人が増えやすく、不動産市場が動きやすい時期です。
- ✔ ただし「9月なら必ず高く売れる」という意味ではありません。買主が増える一方で、売り物件も増えるため、価格設定と販売戦略が重要です。
- ✔ 2026年7月の近畿圏中古マンション市場では、成約価格が前年比4.5%上昇、成約㎡単価も5.3%上昇しています。一方、成約件数は前年比4.5%減少しています。
- ✔ 9月の需要を取り込みたいなら、9月になってから動くのではなく、8月中に査定・価格設定・販売準備を進めておくことが成功への近道です。
- □ 9月・秋にマンションを売却しようと考えている
- □ 少しでも高く売りたい
- □ 売却するなら今なのか迷っている
- □ 城東区のマンション相場がどうなっているのか知りたい
- □ 「秋は不動産が動く」という話が本当なのか知りたい
結論
9月は、マンション売却を始めるタイミングとしては比較的おすすめの時期です。
ただし、「9月だから売れる」のではありません。 夏休みが終わり、購入検討を再開する人が増えやすい時期だからこそ、購入希望者の目に留まりやすい状態で売り出しておくことが重要です。
特にマンション売却では、9月に査定を依頼してから販売準備を始めるよりも、8月中に相場を確認し、売出価格を決め、広告掲載の準備まで整えておく方が、秋の需要を取り込みやすくなります。
一方で、現在の市場は「買主がどんどん増えて、どんな価格でも売れる」という状況ではありません。 2026年7月の近畿圏中古マンション市場では、成約価格は3,214万円で前年同月比4.5%上昇、成約㎡単価は47.94万円で5.3%上昇しました。その一方、成約件数は1,518件で前年同月比4.5%減少しています。
つまり現在は、「価格は強い。しかし、買主は物件を選んでいる」市場と考えることができます。
「不動産は春と秋に動く」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際、9月は夏休みが終わり、家族の生活リズムが通常に戻ることで、住宅購入を再び検討し始める人が出てきやすい時期です。
国土交通省が公表している既存住宅販売量指数でも、2025年9月の既存住宅販売量指数は前月比4.9%増加し、マンションについては前月比6.4%増加しました。
もちろん、これは全国の統計であり、「毎年9月になれば必ず売買件数が増える」という意味ではありません。
しかし、9月が住宅購入を検討する人にとって一つの区切りになりやすいことは確かです。
では、2026年9月のマンション売却はどう考えればよいのでしょうか。
ここからは、現在の市場データと城東区のマンション売却という視点から考えてみます。
STEP1 9月は本当に不動産が動きやすいの?
結論から言えば、9月は住宅購入を検討する人が動きやすくなる時期の一つです。
理由の一つは、夏休みです。
7月から8月にかけては、旅行や帰省、子どもの夏休みなどがあり、住宅購入を検討していても内覧や不動産会社への相談を一旦後回しにするケースがあります。
そして9月になると、仕事や学校が通常の生活に戻ります。
「そろそろ本格的に家を探そう」
「年内に住み替えたい」
「子どもの学校のことを考えて住み替えたい」
このような購入ニーズが動き始める可能性があります。
実際、国土交通省の2025年9月の既存住宅販売量指数では、マンションの販売量が前月比6.4%増加しています。
そのため、9月は「購入検討者が動き始めるタイミング」として、売主側から見ても意識しておきたい月です。
ただし「9月なら高く売れる」は別の話です
ここは非常に重要です。
「秋は不動産シーズンだから、9月なら高く売れる」と考えてしまうのは危険です。
なぜなら、購入者が増える可能性がある一方で、売却物件も増えるからです。
購入者から見れば、
- 同じマンションの別の部屋
- 同じ駅の別のマンション
- 少し築年数が新しいマンション
- 少し駅から近いマンション
などを比較できます。
そのため、秋の需要期に売却する場合こそ、競合物件との比較をしたうえで売出価格を決める必要があります。
STEP2 2026年9月のマンション市場はどうなる?
2026年9月の市場を考えるうえで、まず確認しておきたいのが直近の近畿圏市場です。
近畿レインズの2026年7月データによると、近畿圏の中古マンションは次のような状況でした。
| 項目 | 2026年7月 | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 成約件数 | 1,518件 | -4.5% |
| 成約㎡単価 | 47.94万円/㎡ | +5.3% |
| 成約価格 | 3,214万円 | +4.5% |
| 在庫件数 | 21,473件 | -0.1% |
注目したいのは、成約価格と㎡単価が上昇している一方、成約件数は減少していることです。
つまり、価格水準は比較的強いものの、購入者がすべての物件を積極的に購入しているわけではありません。
価格が高すぎる物件や、条件に対して割高に見える物件は、購入者から比較対象にされやすくなります。
反対に、立地・築年数・階数・専有面積・室内状態などを踏まえて「この価格なら検討したい」と思ってもらえる物件は、秋の需要を取り込みやすくなります。
2026年9月は「売れば売れる」ではなく「選ばれる物件」が重要
2026年9月のマンション市場を考えるなら、
「市場が良いから売れる」
ではなく、
「購入者が動く時期だからこそ、比較されたときに選ばれる価格と条件にする」
という考え方が重要です。
STEP3 9月の需要を取り込むために、売主がやっておきたいこと
① 9月になってから査定を始めない
9月に売却を考えているのであれば、査定は8月中に済ませておくことをおすすめします。
査定を依頼してから、
- 相場を確認する
- 売出価格を決める
- 媒介契約を締結する
- 写真を撮影する
- 広告を準備する
- 販売を開始する
という流れになるためです。
9月になってから準備を始めると、実際に広告が本格的に出るのは9月中旬以降になることもあります。
秋の需要を狙うのであれば、「9月に売る」より「9月に売れる状態を作っておく」ことがポイントです。
② 査定価格だけで売出価格を決めない
査定価格が3,500万円だったとしても、必ず3,500万円で売り出すべきとは限りません。
重要なのは、
- 現在売り出されている競合物件
- 最近の成約価格
- 同じマンションの過去の成約事例
- 築年数
- 階数
- 向き
- 専有面積
- 室内状態
- 駅からの距離
などを総合的に判断することです。
特にマンションは、同じマンション内で比較されます。
「隣の部屋がいくらで売り出されているか」
「最近、同じマンションでいくらで成約しているか」
この2つは非常に重要な情報です。
③ 9月に入ってから焦って値下げしない
秋の需要期だからといって、販売開始直後に問い合わせが少ないからといって、すぐに値下げする必要はありません。
まず確認したいのは、
- 物件ページへのアクセス数
- 問い合わせ件数
- 内覧件数
- 内覧後の反応
- 競合物件の価格
です。
問い合わせがないのか、問い合わせはあるが内覧につながらないのか、内覧はあるが購入申込みにならないのか。
原因によって対策は変わります。
「問い合わせがない=すぐ値下げ」ではありません。
比較してみましょう
| おすすめ | おすすめしない |
|---|---|
| 8月中に査定して9月の販売準備をする | 9月になってから売却準備を始める |
| 成約事例と競合物件を比較して価格を決める | 査定額だけを見て価格を決める |
| 秋の需要期に合わせて広告を整える | とりあえず売り出してから考える |
| 販売状況を確認して必要に応じて価格を調整する | 反響が少ないからすぐ値下げする |
不動産売却では「いつ売るか」も大切ですが、それ以上に「いくらで、どのように売り始めるか」が重要です。 特に9月のような需要が動きやすい時期は、売却開始のタイミングを逃すよりも、事前に相場を把握しておき、購入検討者が物件を探し始めたタイミングで販売できる状態を作っておくことをおすすめします。
城東区ではどうなの?
城東区のマンション売却を考える場合、全国や近畿圏全体の動向だけで判断するのはおすすめできません。
同じ大阪市内でも、マンションの価格水準や購入者層はエリアによって異なるからです。
例えば城東区では、
- 関目
- 今福
- 野江・成育
- 蒲生
- 鴫野
- 森之宮
- 諏訪・永田
など、エリアによって駅距離やマンションの築年数、価格帯に違いがあります。
さらに同じマンションでも、階数・向き・専有面積・室内状態によって売却価格は変わります。
2026年7月の近畿レインズでは、大阪市の中古マンション成約件数は425件、平均㎡単価は70.55万円、平均成約価格は4,241万円でした。前年同月比では成約件数4.1%減、㎡単価5.2%減、成約価格5.8%減となっています。
一方で、近畿圏全体では成約価格が前年比4.5%上昇しており、エリアによって動きが異なっていることが分かります。
だからこそ、城東区でマンションを売却する場合は、「大阪市の平均」ではなく、「自分のマンションに近い成約事例」を見ることが大切です。
特に9月の秋のシーズンを狙うのであれば、過去の成約価格だけではなく、現在売り出されている競合物件まで確認しておくことをおすすめします。
実際のご相談でよくあるケース
相談内容
「秋くらいにマンションを売りたいと思っています。9月から売り出せば、買う人が増えるのでしょうか?」
↓ 提案
9月に入ってから売却準備をするのではなく、事前に査定を行い、現在の成約事例と競合物件を確認。そのうえで、売出価格と販売方法を決めておきます。
また、「いくらなら売れるか」だけではなく、「いくらなら購入検討者から見て魅力的に感じてもらえるか」という視点でも価格を検討します。
↓ 結果
秋の購入検討者が動き始めるタイミングに合わせて販売を開始できるため、売却開始後の初期反響を確認しながら、その後の販売戦略を考えられます。
※上記は、実際の売却相談でよくあるケースをもとにした一般的な事例です。特定のお客様の取引結果をそのまま掲載したものではありません。
よくある質問
Q. 9月は本当に不動産が動く時期ですか?
A. 9月は夏休み明けで住宅購入を再検討する人が増えやすく、不動産市場が動きやすい時期の一つです。ただし、9月だから必ず売れるわけではありません。物件の価格設定や条件、競合物件によって売れ行きは変わります。
Q. マンションを売るなら9月まで待った方がいいですか?
A. 必ずしも待つ必要はありません。9月の需要を取り込みたいのであれば、8月中に査定や価格設定、販売準備を進めておくことが重要です。「9月に売る」のではなく「9月の需要に合わせて売れる状態にする」と考えると分かりやすいでしょう。
Q. 9月なら高めの価格で売り出しても大丈夫ですか?
A. 秋の需要期だからといって、相場から大きく離れた価格設定がおすすめというわけではありません。購入者は複数の物件を比較するため、成約事例と現在の競合物件を確認したうえで価格を決めることが重要です。
Q. 9月に売り出すなら、いつ査定を受ければいいですか?
A. できれば8月中がおすすめです。査定、価格検討、媒介契約、写真撮影、広告準備などを考えると、早めに動いておくことで9月の購入検討者に合わせて販売を開始しやすくなります。
Q. 今の市場はマンションを売りやすい状況ですか?
A. 近畿圏では成約価格・㎡単価が上昇しており、価格面では比較的強い市場です。一方、2026年7月の成約件数は前年同月比4.5%減少しています。そのため、「価格は強いが、物件によって売れ行きに差が出やすい市場」と考えるのが適切です。
Q. 住みながらでも9月に売却できますか?
A. はい。住みながら売却される方は珍しくありません。内覧日時を調整しながら販売することができます。室内をきれいに見せることや、内覧しやすいスケジュールを組むことがポイントです。
まとめ
- ✔ 9月は夏休み明けで住宅購入を再検討する人が動きやすい時期
- ✔ 2025年9月の既存住宅販売量指数では、マンションが前月比6.4%増加
- ✔ 2026年7月の近畿圏中古マンションは成約価格が前年比4.5%上昇
- ✔ 一方で成約件数は前年比4.5%減少しており、「何でも売れる」市場ではない
- ✔ 9月の需要を取り込むなら、8月中から査定・価格設定・販売準備を進めることが重要
9月は、マンションを売却するうえで意識しておきたい時期です。
ただし、「秋だから売れる」と考えるのではなく、購入者が動きやすい時期だからこそ、比較されたときに選ばれる価格と販売方法を準備しておくことが大切です。
もし「そろそろ売却を考えているけれど、まだ売るかどうか決めていない」という段階であれば、まずは現在の相場を知っておくことをおすすめします。
売却するかどうかは、その後に決めても構いません。
「自分のマンションなら、今いくらくらいで売れるのか?」
まず相場を知ることが、後悔しないマンション売却の第一歩です。
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この記事を書いた人
株式会社ホームネクサス 代表取締役 中野 恒住友不動産販売で18年間勤務。城東区・鶴見区を中心に13年以上担当。地域密着ならではの実績と最新の成約データをもとに、お客様一人ひとりに最適な売却プランをご提案しています。
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